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改宗

2/22
 カッコ良くもないのに、僕は洋服が好きだ。それもきれいな洋服が好きだ。やってた劇団に美人の女の子がいると、海外に出かけた時にアルマーニとか買って来てしまう。c0150636_1885721.jpg
いや男子にも買ったぞ。アバクロも自分のためにも買ったが、芝居に出てくれる若い男の子や女の子のためにも買ったな。ジーンズなんかは、古くてボロボロになって価値があがるものがある。洋服って付加価値商品の究極みたいなところがある。生地自体は1000円くらいなのに、製品になると3万円なんてざらのはず。生地が製品になると、何か醸し出すものが出てくるから不思議だ。時に時代、哲学や思想を反映したりする。着る人を選ぶし、ああ、とにかく好きなのさ。lake20champlain20small.jpg 
 僕がユニクロに出会ったのは、1995年にプレジデントという雑誌に記事を書いた時だったと思う。まだ国道16号線で郊外型安もの洋服を扱っていた時代だったと思う。ジーンズのマルカワとかと同じコンセプト。当時、柳井さんにも会ったと思う。でもね、今から思うと当時の商品は好きになれなかった。原宿に基幹店を出す時には、当時レギュラーで出ていた深夜番組でも取り上げた。
 ユニクロがフリースでブレイクしたのって10年くらい前なのかなあ。日本が不景気ということもあって、みんなが飛びついて、それまで売れていたちゃんとした欧米のブランドの商品が軒並み売れなくなって、ああ、どうなっちまうんだ。アパレルの世界は!と嘆いたものだ。ユニクロの服には思想がない。哲学がない!と嫌ったし、街中がフリースを着る様になって、何だこの21世紀の人民服は!、これって私は裕福ではありません!って宣言するような服だなあと思ったくらい。夢がない!。夢ってなに?
 放送なんかでも、ユニクロ的な商品は良くないみたいな立場でいたんだ。敵状視察の思いで、僕自身は時にユニクロ店内に入るものの、逃げ出す様に帰ったものだ。
 それが、この度、改宗しましたので、宣言し今までの無礼をお詫びします。はい、このシーズンからユニクロ教に入信しました。
120204-cover.jpg きっかけは、昨年11月にやった芝居の俳優さんである平岩君に折伏(しゃくぶく)されたから。平岩君は見かけと違って体脂肪率10%以下の肉体の強靭で柔軟な身体を持つ俳優さんである。僕は他の芝居でも観たことがあったけれどもそんなこと全然見せない。彼はいつも黒いタイツみたいなものを服の下に着ていて、「佐藤さん、これいいんですよ。ユニクロのヒートテックのイージーエクササイズっていって…」と教えてくれ「是非是非、騙されたと思って一度使ってみて下さい」と言うのだ。それが心から出ている言葉と伝わると試してみたくなるね。
 1500円で買ってみたよ。
 これがね、いいの。今も着てるんだけど、暖かくて身体を適度に締め付けてくれて、冬でも薄着ができるくらいの状況に持って来てくれる。洗ってもすぐに乾くし。あれから3ヶ月くらいしか経っていないのに、もう12枚くらい持ってるし、開けていない在庫もある。寒い時は2枚3枚重ね着しているくらい。
120130-cover.jpg ユニクロのすごさは、自らを壊していくことだ。フリースも別にユニクロが発明したわけではないが、価格を破壊し、品質を破壊し(良くし)ていく。大ヒットしてしまえば、パテントがあるわけではないから、他が真似る。するとすぐに他のものに行った。
 さらに言わせてもらうと全部が大成功したわけではない。例えば、欧米の一流ブランドのジルサンダーとのコラボレーションは一部にしか受けなかった。注目を集めた990円ジーンズはもはや撤退している。100%カシミアセーターを6000円で売るという驚きの商品も2シーズンで辞めてしまった。でもそれぞれが新しい商品を作る上で必要なことだったんだろう。
09_069855.jpgこのヒートテックは考えてみると、21世紀の下着っていうかステテコである。しかし、そこにさまざまな機能をつけたし、何しろ素材開発からやってるところがスゴい。僕、実はヒートテック自体は大したことないなと思ってるのだが、このヒートテックイージーエクササイズには感動してしまったのさ。
logo_uq_01.gifここには思想も哲学も時代も反映されているから。
 こう書いて来て思い出したんだけれど、ユニクロってダメだなと最終的に思ったのは6年くらい前に宇宙レコードっていうところの芝居に出た時に、必要で買ったTシャツがフニャフニャで、すぐに捨てちゃった。フルーツオブルームやハインズのアメリカンプロダクツの頑丈さがそこにはなくて、こういうものをフニャらで作るのはダメだと思った。でも4年くらい前の年末。ロンドンパリでぶらぶらしてた時に、ロンドンでやたらとユニクロのショッピングバックを持ってる英国人が多く、へえ、ロンドンで受けてんのかな?と思って入ってみた。そこで出会った100%カシミアセーターは、5000円くらいで、5000円でカシミアかあ。買ってみよ。って思って買ったら、こちらは品質が良くて、まだ着てる。
 話がずれた。長くなったので、まとめてみよーーー。言いたいことは……
 ユニクロの自らの成功体験に安住しない姿勢は素晴らしい。それこそ、日本の製造業が2000年代になって忘れてしまった姿勢だからと思うのだ。いまやユニクロは安売りの会社ではなく、きちんとした哲学や思想がある企業なのだ。
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佐藤治彦 Haruhiko SATO

Author:佐藤治彦 Haruhiko SATO

さとうはるひこ Haruhiko SATO
経済評論家+α
詳しいプロフィールはこのブログのカテゴリーからプロフィールを選んでごらん下さい。経済や金融を中心に90年代初頭から活動してきました。40代初めにセミリタイアし今は本当にやりたい仕事だけを選んでやっています。また、演劇活動にも力を入れました。台本書きや俳優としての仕事などもお待ちしています。
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