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オペラ三昧

6/18
 オペラは女子供とあっちの人達のものだと思っていた。20歳になってもクラシック音楽はきいてもオペラは苦手だった。長い、でかい声、嘘っぽい演技。5-6本のミュージカル映画は見ていて面白いと思っていたが、ミュージカルもダメだった。最初に「キャッツ」を品川の操作所にあった仮説劇場に見に行った時に、なんでこんな作品が受けるのか分からなかった。退屈で途中で寝てしまいメモリーを聞き逃したほどだ。
 それが変わったのが、80年代の初頭にミラノスカラ座が初来日した時のこと。NHKテレビで公演の模様が何回も放送された。たまたま廻した(昔はリモコンなんか無かった)時に「セヴィリアの理髪師」の「私の街の何でも屋」を歌うレオヌッチの歌に聞き惚れてしまったのだ。ジャンピエールポネルの愉快で楽しい舞台や演出も観るものを飽きさせなかった。生命力にあふれた活き活きする音楽。
 さっそく図書館にいってレコードを借りてきたのだが、うーーーん、イマイチ。それでも聞いてみようと、神奈川県民ホールで行われたプラハのオペラハウス、ズデニックコシュラーが指揮する「ドンジョバンニ」を大学生の時にきいた。死ぬかと思った。退屈、退屈、豪華さなし、声の面白さもオケの楽しさも。なんでこんなのがいいのかと思った。モーツアルトも良い曲とそうでないのがあるなあと思ったくらいだ。

 今は様変わりだけれども、クラシック、ジャズ、歌舞伎、能狂言、文楽、バレエ、ミュージカル、小劇場…。何でもすぐに面白いと思えなくても、徐々に面白いと思えるようになったものです。最初は全部ダメだったから。まあ、好きでもないものに金を使って数年も通うなんて普通はしないよね。僕は何かね、そういうのを知ってないと恥ずかしいと思ったのかなあ。ちょっとは興味はあったのかな。通ったのですよ。
 だからいま、若い人をそういうのに連れて行って1回で分かってもらおうとなんて思ってませんね。

 クラシックの音楽は当時もチケット代が高かった。僕は大学時代、慶応の学生だったので、横浜が近かったこともあるし、クラシック音楽の来日公演は東京の公演は学生にとって嬉しい安い値段のチケットはいつも売り切れていたけれども、神奈川県民ホールの公演は割と残っていることが多かったのだ。だから良く聞いた。
 
 1986年にウィーン国立歌劇場と87年にはまだ東ドイツだったベルリン国立歌劇場の来日公演があった。
 ウィーンは「フィガロの結婚」「トリスタンとイゾルデ」「バラの騎士」「マノンレスコー」の4演目だった。
舞台は豪華になったし、フィガロなどは知ってる曲もあって食いつけるところもあるのだが、二幕以降はまたまた退屈になってしまう(有名な曲は最初にほとんど出てしまうのだ)。トリスタンは寝た。バラも寝た。ところが大雪の中で出かけた「マノンレスコー」は知らないオペラだったのに大興奮した。これこれ、こういうの!という感じだ。舞台も豪華なのだが、ミレッラフレーニ(当代きっての大ソプラノ)、ペータードヴォルスキー(3大テナーの次くらいにすごい人)とジョゼッペシノポリの指揮が何か生き物のような音楽を奏でて引き込まれあっという間に終わってしまった。
 ベルリンの方はワーグナーとか退屈でたまらなかったのだが、「サロメ」がクッファーの演出で上演された。これが面白かった。これも面白かった。
 こうして退屈なものもあるけれど、時に当たりにも出会うとしって通い始めるのでありました。
考えてみると25年以上もオペラを生で聴いている訳ですよ。
 で、今まで一番多く通ったオペラハウスといえば、メトロポリタンオペラなんですね。80年代の終わりにニューヨークで仕事しているときに聞き始め、来日公演を入れると100回は簡単に越えているでしょう。まあ、分かりやすいオペラハウスなんです。小難しくない。それが良かったり、時には物足りなかったり。
 6月8日にニューヨークで何回もみた「ボエーム」から始まって、3演目5回行きました。妹や若い人にチケットを何枚も買ってあげて(あまりというか、ほとんど感謝もされずにがっかりですけど…まあ、そういう人に買ってあげたということで、人を見る目がないんですよ)みたりとか、でもね、同じ時期に新国立劇場でやっていた「コシファントッテ」(モーツアルト)と「蝶々夫人」(プッチーニ)のレベルが物凄く高く、演出はエッジがきき知的な刺激もあって物凄く面白かった。ということで、6月は何とオペラだけで7回も通った。馬鹿です。
 来週からフランスに行くんですけど、ちょうどパリに滞在している時にオペラをやってるので、チケットが手に入ればいくつもりです。パリのオペラ座ではバレエ「白鳥の湖」「ベジャールの夕べ」「ライモンダ」とバレエは観てるんですが、オペラは「マホガニー市の興亡 Aufstieg und Fall der Stadt Mahagonny」という渋いクルトワイルのオペラを観ただけなんです。先年の来日公演では「トリスタンとイゾルテ」など面白い作品も魅せてもらいましたが、現地でオペラを観てみたいです。
 
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佐藤治彦 Haruhiko SATO

Author:佐藤治彦 Haruhiko SATO

さとうはるひこ Haruhiko SATO
経済評論家+α
詳しいプロフィールはこのブログのカテゴリーからプロフィールを選んでごらん下さい。経済や金融を中心に90年代初頭から活動してきました。40代初めにセミリタイアし今は本当にやりたい仕事だけを選んでやっています。また、演劇活動にも力を入れました。台本書きや俳優としての仕事などもお待ちしています。
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