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ペイオフの真実 日本振興銀行経営破綻に遭遇して

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 今日もラジオ、原稿、台本といった日々なのですが、昨年破綻し、日本発のペイオフ発動となった日本振興銀行から1月17日付けで破綻に関わる書類が送られてきました。images-3_20110121112233.jpeg
 日本振興銀行は写真にある今から10年ほど前、日本を席巻していた経済人である二人が設立した銀行で、images-1_20110121110112.jpeg木村氏(?刑事被告人ですが)は社長に就任。結局は言っていたことと裏腹のメチャクチャな銀行経営をやってました。まあ、頭で考えるのと実際はまったく違うということです。私服肥やしたんだろうなあと想像しています。


僕自身はこの二人を全く信用していませんでしたが、何しろ預金保険機構で一人、一金融機関、1000万円までの元本とその利息が国の制度で補償されている、ごらんのような超高金利の円の定期預金ですから、なけなしの金融資産を預けたわけです。その結果、経営破綻です。経営破綻後、テレビの報道などで、銀行におしかけ預金を取り戻す人たちの姿をご覧になった方も少なくないでしょう。あの方たちは大損しています。
images_20110121110125.jpeg

 というのは、経営破綻後、自分のお金を守ろうと、慌ててすぐに預金を引き下ろすと「中途解約」扱いになり、せっかくの金利(高金利)はまったくつきません。中途解約のとても低い金利、時にはゼロ金利となってしまうわけです。例えば、1000万円を3年もので預金していると、年間12万円の利息が税引後で手取りで入ります。それを失ったことになるのです。3年なら36万円です。少なくありません。

 さて、前に戻りまして、1月17日付けの書類の内容をお知らせしたいと思います。

 僕は経済評論家としてテレビやラジオ、雑誌などで、一人、一金融機関、1000万円までの元本とその利息が国の制度で補償といってきました。本当にそうだと思ったのですが、事実は違いました。利息部分は違ったのです。当初の契約は維持されませんでした。つまり

破綻した銀行との預金契約は守られません。特にその金利部分が保証されるのは経営破綻した日の分まで

なのです。

 利息の扱いに関して、今回のケースはこうでした。

 2010年9月10日に経営破綻し、2011年4月25日付で第二日本承継銀行に事業譲渡される予定なのですが。

 今回おくられて来た書類によって定期預金を解約(特例中途解約)する場合。

 経営破綻した日までの利息☆は保障される。ただし、経営破綻後、振込が行われるまでの数ヶ月分の利息は無利息となります。

 ☆…ここでいう利息は、元々銀行と定期預金を結ぶときに取り決めた金利(=高金利)です。

今回おくられて来た書類におって定期預金を承継銀行に引き継ぐことを認めた場合。 

 事業譲渡日までは振興銀行当時の高金利が補償されるが、それ以降の金利は、2011年3月末時点での市場金利に引き下げられる(都市銀行が出しているものの中で一番低いもの,おおよそ年0.04%)。


 さらに驚くのは!

 もしも、第二承継銀行に引き継ぐことを承認した後に、何らかの事情で中途解約する場合は、経営破綻した直後の対応と同じく、全期間に渡って中途解約扱いとなり、ほとんどの利息がなくなる!ということです。
 
 この事態に対しての賢い対応方法は、おおよそ次のようになります。

 満期までの期間がだいたい半年未満と短い場合は、相当低くなる金利も甘受して必ず満期まで持ち続け、4月25日までの高金利を確保する。
 特例中途解約と比べると当初の高金利が9月10日から4月25日まで約7ヶ月分長く適用されるわけです。

 満期までの期間がおおよそ半年を越えて長い場合は、昨年9月10日以降の利息は無利息になることを受け入れて、特例中途解約をする。そして、もう少しまともな金利のものに預けかえるということになります。そうでないと、今後、満期までの長い期間を0.04%という非常に低い金利のままで預け続けることになってしまうからです。


 いづれにせよ、今後は3年以上の長期の定期預金は預金保険機構に守られているということだけでなく、銀行の財務状況について考える必要が十分必要だということです。


 
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佐藤治彦 Haruhiko SATO

Author:佐藤治彦 Haruhiko SATO

さとうはるひこ Haruhiko SATO
経済評論家+α
詳しいプロフィールはこのブログのカテゴリーからプロフィールを選んでごらん下さい。経済や金融を中心に90年代初頭から活動してきました。40代初めにセミリタイアし今は本当にやりたい仕事だけを選んでやっています。また、演劇活動にも力を入れました。台本書きや俳優としての仕事などもお待ちしています。
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