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経済、市場、金融、政治、芸能、旅行、外食、映画、商品に至るまで、言いたいことを書きまくる。連日更新。古いのも時おり更新、チェックら!but 激しさを増す演劇活動はリンクから「経済とH」へGO。

追いつめられた佐藤治彦

2/7
 追いつめられた。出口なし。
 午前中はラジオの仕事を何本かやって、それから原稿の仕事もして、確定申告の準備も少しして、300メートルだけ泳いでから、池尻の和田憲明勉強会へ。
 追いつめられています。ホントに追いつめられています。
「佐藤さん、いいかげんに頭で考えて芝居するのやめてくんないかな!」
 最初の出番は2分あるかないか。和田さんは自由に演技させてくれます。しかし、嘘は許してくれません。自由な演技で嘘がなければどんなものでもダメなんか出しません。それも100点なんか求めていません。70点でいいよと言ってくれています。
 しかし、僕は0点でしょう。ずーーと、僕が逃げ込んでいたのは、ありえない嘘の世界でした。やりやすい怒った男のやり方を演技プランとして採用し、やり過ごしてきました。しかし、今夜、午後10時30分少し前、何でそれでは成立しないのか理詰めで論破されました。自分でもダメを言わざるおえなくなりました。
 そして、冒頭の本質的な一言です。僕はどうしても頭で考えて「演技してしまう」。頭で考え演技するなんてのはダメです。あまりにも薄っぺらい。人間の頭で考えるだけでは、漫画の登場人物のような現実にいないような人間は演じられるかもしれません。しかし、人間の感情の細やかな動きや内在する自己矛盾などまでは表現できません。そのアプローチではありえない、ステレオタイプの安っぽい小説やドラマやコミック、映画の中でだけいるキャラクターになってしまいます。
 そんな嘘を和田さんは許してくれません。演技するのではなく、その人になりきれ。登場人物を演じようとするのでなく、登場人物になれ。なりきれ。自分の体験をヒントにしていいから…。和田さんの言うことは非常に許容範囲がある。しかし、本質的です。
 今の稽古場は僕のような糞みたいな演技者だけではありません。名うての演技者までいて、この命題で死ぬような思いをしています。
 演劇や演じることをめざす人の多くは現実社会からの逃避だったり、自己顕示欲のヘンテコな発露だったりすることもありますが、演劇することが楽しい…楽しく演劇に取り組む。その多くはきっと素人のお遊びなのかもしれません。有名無実問わず素晴らしい一流の演技者は演じることの極みをめざして日夜苦しむのです。苦しい。それが演劇です。
 ニセはここでは存在することが許されません。
 本物だけが存在することが許されるのです。せめて本物を志向して欲しい。和田さんはそう思っているだけです。当たり前です。演技するのではなく、その人になりきれば、多少台詞を間違えても、とちっても構わない。なぜなら、それはリアルに存在する存在だから。そう、和田さんはいいます。演じるのではなく、その人になるスイッチを探せ。自由にエチュードのように演じろ。和田さんはそうおっしゃります。それは、結局のところ自分の本質と向き合うこと、人間の本質と厳しく向きあうことを求めるものであります。
 それは、決して楽しいことではないのです。プロの世界は楽しくないのです。

 30歳のとき、経営コンサルタントとして当時日本でも一二を争うトップコンサルタントに弟子入りしたことがあります。2時間の会議の出席するだけで50万円の謝礼をとる人でした。つまり、一年間の報酬たるや、週に一度の会議出席で2500万円です。
 そのときにも追いつめられた。正直、このまますべてが終わってしまえばいいと思ったことも一瞬ですがあるくらい追いつめられた。しかし、それを乗り越えて、僕はコンサルタントとしていろんな会社から契約を獲得することができ、銀行員から放送人、評論家への橋渡しの時期も貧しい思いをせずに乗り切れたし、それが評論家としての土台も作った。一年間追いつめられただけで大きく変わった。立花隆先生が東大の授業で良く言っていた。根詰めて一年勉強すれば相当の専門家になれるものだ。
 僕は、いま日本の演劇界の最高峰の演出家の下で少人数で死ぬような思いをしながら、演劇の本質に迫る経験をしています。簡単にそれは見つけ出せそうにもありませんが、和田憲明先生の情熱的な指導に僕は葉を食いしばってついていこうと思っているのです。

 チュニジア高松夫妻から連絡あり。写真を送付してくれる人あり。気功夫婦から連絡あり。落合から連絡有り。もう2月なので落合にお年玉出せないな。ムエタイ・なかわからも連絡有り。ムエタイ・なかわはバンコクでも一二を争うルンピニ級のスタジアムでも戦う。金のためでなく格闘するために戦うのだ。拝金主義、市場主義のいまの価値観からすると馬鹿な奴。オレはそんな奴だけが好きだし、自分もそうありたいと思っている。


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コメント一覧

がんばってますね、どうか、お身体には気をつけて。
実は、最近の私も似たような気持ちになっているので(分野は違うけど)なんか、ひとごとじゃない気分です。佐藤さんのがんばりを、自分のがんばりに変えていければと思います。メッセージに愛を感じる日記ですね。

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佐藤治彦 Haruhiko SATO

Author:佐藤治彦 Haruhiko SATO

さとうはるひこ Haruhiko SATO
経済評論家
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 佐藤治彦に対する仕事の依頼は、佐藤治彦まで直接ご連絡頂ければ対応いたします。連絡方法は、Facebookの佐藤治彦個人のページからメールで送って頂くのが一番だと思います。もしくは、Twitterを通して連絡を頂ければこちらから連絡します。
 また、マネージャーなどが入った方がいい場合やなかなか連絡が取れない時などは、CAST+ キャスト+ 東京都港区赤坂 6-4-19-5F 電話03-3589-8011(担当田嶋)までご連絡いただいても構いません。ただし、予算が限られている時には直接僕に連絡下さった方がいいと思います。



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