経済、市場、金融、政治、芸能、旅行、外食、映画、商品に至るまで、言いたいことを書きまくる。連日更新。古いのも時おり更新、チェックら!but 激しさを増す演劇活動はリンクから「経済とH」へGO。

横内謙介さんが

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 希代の二枚目劇作家。横内謙介。市川猿之助さんは彼を評価し、最も重要なスーパー歌舞伎など多くの作品を共同して作り上げた。中井貴一も中村勘三郎さんも横内謙介の台本を舞台でやっている。SMAPやV6もやっている。蜷川幸雄さんも台本を頼み上演、演出している。テレビドラマの台本も書くが、舞台作品だけで食える人。スーパースターなのである。

               

 変なことをせず演劇の王道を行く人。僕はそういう本物が好きなのです。最初に観に行ったのは何時だったのか忘れました。でも、何かものすごく印象に残っているのが藤間紫さんが出演されていた扉座公演の「夢の海賊」。すみだパークスタジオに出かけた最初でした。表で藤間さんが膝掛けをかけストーブで暖をとりながらいる姿を見た記憶があるのです。
 茅野イサムを最初にいい俳優だなあと思ったのもこの時でした。

 次に印象に残っているのがきっともう上演されることはないでしょうが「三好家の引越」。シアターサンモールでの上演でした。すぐに辞めちゃったのですが、小山萠子さんが、研究生の時代で舞台に出ていて、ものすごく色っぽいので驚いた。秘かに辞めた後もtptなどに出ていた時に必ず見ていました。今は二兎社唯一の専属俳優みたいになってしまいましたが。
 途中で大きな丸太みたいな木をチェンソーで本当に切る音があって、家族の話なんですけど、それがスゴく劇的に効果があって、いろんなことがそこに込められていて、山中崇志さんも入って間もない頃だと思うのですが、本当に感動しました。途中から嗚咽するくらいに気持ちが動転してしまい(僕もまだ30代になったばかりでおセンチな部分が残っていたのです)サンモールのロビーでアンケート用紙の裏までびっちし感想を書いて帰ったら、翌日扉座の事務所の人から電話があって、僕はもう一度みたいこともあって、東村山まで観に行って、それから扉座さんと少しづつ交流が始まったのです。
 
 いまから10年くらい前に毎年1本。10分未満の短い台本を書かせてもらいました。扉座には研究所があり、そこの卒業公演は毎年「ラブラブラブ」という公演をやります。卒業公演なんだからと、既存の名作をやるというわけでなく新作です。それも横内さんの親心なんでしょう。すべての俳優にきちんと見せ場をつくるためにオムニバスでやるのです。それを先ずは俳優たちの経験から積み上げさせる。これなら実体験に基づいているので本物の芝居ができます。そして、創作。まあ、俳優たちのエチュードから起こした台本から物語を作って行きます。最後には、横内さんや扉座の人がほとんど直してしまうのですけれど。今年なんか稽古場に見学にいくと、ほとんど横内さんが全面書き換えしていて、口だてて作られて、こりゃ横内謙介作で、この若い研修生は横内謙介のオリジナルの台本の初演をさせてもらえるんだと思うと本当にスゴいなあと思います。残念ながら、それがどれくらいすごいことなのか一部の研修生は意識できていないのが残念ですが。まあ、若いから仕方ないですね。
 横内さんは誰かが書いたものを演じるのも大切だということがあって、横内さんがそんなに好きなら書いてご覧よと言われて書いたのでした。
 初年度は「占い師」。占い師にいろいろ言われるけれども愛を貫くカップルの話。2年目はキャベツの千切り。7分間5人がキャベツの千切りを続けながら独白していく作品。3年目はバレンタインデーのチョコレート。

 自分はきっと書けると思っていたのに、実際に書こうと思うと、どうやって書いたらいいのか分からなく、特に3年目のものはほとんど原型が残っていないくらい直してもらいました。1年目のは茅野イサムさんが素晴らしい演出をしてくれた。それも、蜷川幸雄さんばりの映像美のある美しい舞台に仕上げてくれて、僕は通しも観ずに本番でみたものだから鳥肌が立ちました。場内から笑いも起き、嬉しくてたまらなかった。2年目はキャベツが本当に冬の季節なので1個500円くらいする時だったので本当に申し訳ないことをしたなあと思いました。しかし、キャベツの千切りの音と、各々の独白が素晴らしく、今でも忘れられません、好きな作品です。3年目は本当にダメで忘れ去りたいくらいです。
 29歳の時に知り合いの劇団に口だてて台本を書いていらいのことでした。自らゼロから立ち上げて台本を書いたのは最初です。横内さんにこうして演劇の扉を開いてもらいました。この時から僕は観るだけの立場から変化していったのです。
 
 
 自分で書いて三浦大輔さんに演出してもらったメタ演劇「ウラゴコロ」で2003年に台本を書き、2004年に上演。2006年にユニットを立ち上げ、2008年に久々に台本を書き始め、横内さんにまた良ければ書かせて欲しいとお願いしたところ書かせてくれました。
 
 今日の横内さんの日記に、そのことを書いてくれています。勝手に無断掲載します。


 2009年02月01日(日)

ラブ×3

 ドリル魂 横浜現場 の進行と同時に、12回目の
 ラブ×3を作っている。

 今日も、その稽古に。

 佐藤治彦さんから提供して貰った、短編を稽古した。

 佐藤さんは、経済評論家である。時々、テレビなどにも出て、不況の問題など語っている。

 知り合った、十数年前は、完全にその道の人だった。

 でも知り合った頃から、猛然と演劇界に参入してこられ。
 今では 経済とH という自らの作品を上演する劇団まで主宰し、

 むしろ、お芝居の人 みたいなことになっている。

 その過渡期の頃、ラブ×3 に、何回か参加して頂いた。

 そして今回、久しぶりに また書き下ろしてくれた。
 でも今回は、かなり、プロチックな立場である。

 実際、書いてくれたのも
 いろんなとらえ方の出来る、繊細な男女の青春心理劇、みたいな短編だ。

 皆がエチュードで作る作品に混じり、
 いかにも専門的な作家の言葉が、ここにある、みたいな雰囲気で、
 今回の ラブ×3 の世界に深みを持たせてくれているのだけど、

 
 ただ、
 自分たちの世界である、エチュード作品と違って、
 作家の言葉を、肉体化するというのは、駆け出しの俳優にとっては、大変な作業で。

 実は、作家のセリフを言うことこそ、俳優の仕事なんだけど、
 まあ、ラブ×3 はそこらへんで、あんまり苦労しないように処理されているわけで、
 
 つまるところ、大変なのである。

 せっかく、良い作品を書いてくれたのに、
 申し訳ないので、
 必死に修正を加えてきた次第。

 にしても、
 初期の頃の、佐藤作品には、仕上げまでに、いろいろ手を加えた私だったが、
 今回は、一字も変えずに、そのまんま、挑ませて頂いている。

 それぐらい、
 緻密なホンになっている。

 佐藤さん、本当に、
 劇作家になったんだなあと、感慨深い。

 あのころ、会うたびに、芝居がやりたい、と言っておられた。
 勉強させて下さいなんて。

 それがねえ。
 

 たぶん、もう三十半ば超えてたはずだよ。
 彼が、そう言い出した頃には。

 遅すぎることなんか、ないんだね。
 
 
 そんな、
 佐藤さんも一本書いてくれた、ラブ×3 第12回
 
 
 間もなく開演。
 今も必死に、仕上げ中です。



 http://www.tobiraza.co.jp/blog/

 lovelovelove12_1.gif



 2月5日から8日までの短い間の上演ですが、よろしければごらん下さい。
この作品に出演している研修生は若いし、俳優としても人間としてもまだ成熟した人たちではありません。しかし、その中にほとばしるようなエネルギーを感じることがあると思います。素朴で演劇の根源的な感動の源泉があるように思えます。
 
 
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佐藤治彦 Haruhiko SATO

Author:佐藤治彦 Haruhiko SATO

さとうはるひこ Haruhiko SATO
経済評論家+α
詳しいプロフィールはこのブログのカテゴリーからプロフィールを選んでごらん下さい。経済や金融を中心に90年代初頭から活動してきました。40代初めにセミリタイアし今は本当にやりたい仕事だけを選んでやっています。また、演劇活動にも力を入れました。台本書きや俳優としての仕事などもお待ちしています。
 仕事の依頼
 佐藤治彦に対する仕事の依頼は、佐藤治彦まで直接ご連絡頂ければ対応いたします。連絡方法は、Facebookの佐藤治彦個人のページからメールで送って頂くのが一番だと思います。もしくは、Twitterを通して連絡を頂ければこちらから連絡します。
 また、マネージャーなどが入った方がいい場合やなかなか連絡が取れない時などは、CAST+ キャスト+ 東京都港区赤坂 6-4-19-5F 電話03-3589-8011(担当田嶋)までご連絡いただいても構いません。ただし、予算が限られている時には直接僕に連絡下さった方がいいと思います。



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