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佐藤B作さんとの48ヶ月

9/6
 「うちの山口がお世話になっています」。30年間も日本の喜劇を支えてきた佐藤B作さんが、俺に身体を二つに折ってそう言った。僕は何も言えなくなってしまった。僕は鴨下信一でも、黒澤明でも、三谷幸喜でも、別役実でも、ない。今回、ホントにすがるようにお願いして、快く出演を受けてくださった山口良一さん。うちのメンバーに山口さんが出てくださると決まったとき、電話をきって15秒もしないうちに一斉メールをした。みんな、どれほど喜んだか。どれほど驚いたか。
 僕がB作さんの部屋に行った時に、ホント土下座でもしてご出演ありがとうございますとやらなくては行けない立場です。それが、佐藤B作さん自ら…。ああ、勉強させてもらった。教えてもらった。口だけじゃないんですよ。表面じゃないの。それが凄い。もちろん俺は値踏みもされていると思っている。佐藤治彦は本物か?ってB作さんに見られていると思っている。俺は中途半端だし、抜けている所だらけ。人間としても小さいし。
 B作さんってきっと悔しい思いや嫌なことを山ほど経験しているはずです。演劇界、芸能界、メディアに生きてきたのだから。どろどろとした黒い部分だってあったはずだと思う。そういういろんな経験をしたあとに、この謙虚さ。
 俺は、ちょいとでも裏切られたよと騒ぎ、がっかりしたりと、辛いことがあると、どんどんねじ曲がっていく。小せいな。幾つだよ、俺。それでも、こういう演劇界の、そして、人間としての大先輩佐藤B作さんからこういうことを教えてもらうと、俺も何とかしなくちゃ…って感じだ。
 この日は、そんな佐藤B作さんが主役の故松原敏春さんの代表作「黄昏れて、途方に暮れて」を見た。何て素敵な芝居だったんだろ。何かを見せてやろうなんて作家や演じる側の傲慢さが何にもない。ゼロ。一生懸命自分たちが思いをステージにぶつけている。何かね。冒頭のB作さんの、それと同じだ。舞台の最初から最後まで。いや、ヴォ-ドヴィルショーは、受付からアンケートの回収まで。みんなが、そんな気持ちなんです。
 それが、B作さんや山口さん、あめくさん、佐渡さん、市川さん、等さんといったベテランだけでない。大森さんまいどさんといった中堅にも、玉垣君や京極君やフジワラマドカといった若い俳優にもきちんと伝わっている。そういう思いで演じている。皆で電車ごっこのように縄の中に入って走っている時、ああ、ヴォードヴィルショーっていいなあと思った。
 そう考えると、10月公演の「FLOWERS」はプロデューサーの僕は何もできていない。多くの人の芝居をやりたいなら協力するよという善意だけに支えられて上演できるのだ。お客様がチケットを買ってくれるのも、素敵なチラシができたのも、台本も、稽古場も、音楽も、予告編も、信じられないくらい素敵なキャストも、宣伝も。みんなみんなそう。
 時々、僕が一緒にやる奴で不満を覚えることがあるのだけれど、それは、この部分だけ。ああ、芝居ができるのは、いろんな人のおかげなんだなあ。ありがたいなあと心から思っていないかもしれないと思ったときなんです。感謝の気持ちがあれば、一生懸命やるし、集中してくれる。
 僕は、自分のユニットのメンバーに、東京ヴォードヴィルショーの感謝の思いだけは、それと負けないくらい持っていて欲しいのだ。素敵に思える芝居って、そういうところから始まるのだと思っているんだけど。違うかな。

 佐藤B作さんは、演劇をやろうとするものに対して本当に優しい。劇場で隣座れば、「佐藤さんいま舞台やってるらしいじゃない。観に行けなくてごめんね」。チケットが本当に撮り難い三谷さんのお芝居などに出演されているB作さんの時も「佐藤さん、良く見に来てくださいました」。どこまでも謙虚。どこまでも優しい。
 そんな素敵な佐藤B作さんの顔見知りにさせていただいて、もう4年近くが経つ。先日、始めて東京ヴォードヴィルショーの飲み会にも参加させていただいた。本当にいい空気の飲み会だった。
 
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佐藤治彦 Haruhiko SATO

Author:佐藤治彦 Haruhiko SATO

さとうはるひこ Haruhiko SATO
経済評論家+α
詳しいプロフィールはこのブログのカテゴリーからプロフィールを選んでごらん下さい。経済や金融を中心に90年代初頭から活動してきました。40代初めにセミリタイアし今は本当にやりたい仕事だけを選んでやっています。また、演劇活動にも力を入れました。台本書きや俳優としての仕事などもお待ちしています。
 仕事の依頼
 佐藤治彦に対する仕事の依頼は、佐藤治彦まで直接ご連絡頂ければ対応いたします。連絡方法は、Facebookの佐藤治彦個人のページからメールで送って頂くのが一番だと思います。もしくは、Twitterを通して連絡を頂ければこちらから連絡します。
 また、マネージャーなどが入った方がいい場合やなかなか連絡が取れない時などは、CAST+ キャスト+ 東京都港区赤坂 6-4-19-5F 電話03-3589-8011(担当田嶋)までご連絡いただいても構いません。ただし、予算が限られている時には直接僕に連絡下さった方がいいと思います。



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