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イタリアの空の下で読んだ本。

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 今回の南イタリア旅行中に読んだ本、2冊2011年に一緒に芝居をした立川談四楼師匠の「談志が死んだ」そして、青春小説「くちびるに歌を」。
419285_237405073063599_68702885_n.jpg 僕は20代の終わりにもナポリに来た。それは、これから始まる30代に対してスゴく不安があった時だった。銀行を辞めて勤めた金融誌の記者の仕事もなげうって国連ボランティアに参加していた。ジュネーブの国連高等難民弁務官事務所。そこから、週末は旅に出た。フランス、シャモニーの山で読み始めたのが、島田雅彦の「夢使い」。廻りでは、スキーで滑降して行く人がいる。その横で僕は「夢使い」を音読し始めた。全く変な男である。
226860_237405149730258_609626126_n.jpg10年後にこの作者と一緒に本を出すことになる。僕はなぜかこの人と出会うだろうと思ったものだ。読み始めたのは1991年3月23日午後1時30分ごろだった。そして、週末の南イタリア旅行のお供にして初めてのナポリ、カプリ島でも読み進め、3月30日の午後8時15分。ソレントのカフェで読み終えたと記してある。20年ぶりに「夢使い」を開いてみたので分かった。写真にも撮ってみた。
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旅と観光、と旅が旅だけでないということについて、そして、本。
 日本人の観光旅行は旅を観光旅行だけと思っているかもしれないが、旅はいろんな側面がある。この前出した本のしめくくりに書いたけれども。団体旅行で出かければ、ツアーメイトとの短いが新しい出会いと別れがある。それぞれには、例えば、これから人生を共にしていくパートナーとの記念旅行だったり、まもなくこの世から去る人にとってこの世との離別の旅行だったり、いがみ合っていた夫婦の和解の旅行だったり、いろんな意味合いがある。そして、僕は本も持って行く。今回、お供してくれたのはこの2冊。
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 僕はアルベロベッロのトゥウリを見ながらあの見事に禿げた談四楼師匠のことを思い出しながら、実はちょいと涙した。この本を読むとこの噺家から人間の本質がみえてくるからだ。いい意味で枯れた文章だ。そこには、カッコつけた装飾にまみれた文章と違う文字がストレートに綴られていた。でも人間の思いがにじみ出た、それは天才談志とそれにまつわる談四楼師匠や、思い半ばで倒れて行った無名の噺家へのはなむけだったりする本だった。
 もう一冊は青春時代の淡い思い出をふわっと思い出させてくれる本だった。帰りのフライトでは、ほとんど見たい映画もないので読み進めた。長崎の五島列島での話なのだが、今回の旅行で出会った人が長崎の人だっただけに何かとっても嬉しい物語だった。
 20代終わりの初めてのナポリへの旅が「夢使い」の思い出と共に残っているのと同時に、今回の南イタリアの旅は「談志が死んだ」の思い出とともに残るだろう。
 こういうのを読むと、また台本を書きたい。歌を作曲したい。小説も書いてみたいと思うのであります。
  
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佐藤治彦 Haruhiko SATO

Author:佐藤治彦 Haruhiko SATO

さとうはるひこ Haruhiko SATO
経済評論家+α
詳しいプロフィールはこのブログのカテゴリーからプロフィールを選んでごらん下さい。経済や金融を中心に90年代初頭から活動してきました。40代初めにセミリタイアし今は本当にやりたい仕事だけを選んでやっています。また、演劇活動にも力を入れました。台本書きや俳優としての仕事などもお待ちしています。
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 佐藤治彦に対する仕事の依頼は、佐藤治彦まで直接ご連絡頂ければ対応いたします。連絡方法は、Facebookの佐藤治彦個人のページからメールで送って頂くのが一番だと思います。もしくは、Twitterを通して連絡を頂ければこちらから連絡します。
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