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経済、市場、金融、政治、芸能、旅行、外食、映画、商品に至るまで、言いたいことを書きまくる。連日更新。古いのも時おり更新、チェックら!but 激しさを増す演劇活動はリンクから「経済とH」へGO。

芝居やります

またまた芝居をやります。今度は8劇団が集まって短編を持ち寄ってやる公演です。

「日本の問題」

 僕の経済とH「金魚の行方」というタイトルです。



金魚の行方            




三嶋

岩久資(田上パル)
富士たくや
小金井(野良猫連盟)

内田
(経済とH/ ←出演しないことになりました

(早稲田大学演劇研究会)
マキ演劇集団アクト青山)
生井づき

池内ひろ(評論家)
(経済とH)



経済とH が参加するAグループ(他にDULL-COLORED POP、風琴工房、Mrs.fictions)の上演日程

11月27日(日曜日)午後2時
11月28日(月曜日)午後7時30分
11月29日(火曜日)午後2時
11月30日(水曜日)午後7時30分
12月 1日(木曜日)午後2時 午後7時30分
12月 3日(土曜日)午後2時
12月 4日(日曜日)午後1時
(この公演は8団体を観て頂く連続公演となります)

会場 中野・ザ・ポケット JR・東京メトロ東西線 中野駅南口徒歩10分

チケット価格前売3200円、当日3500円。
12月4日のみは8劇団の連続公演となり前売6000円となります。


チケットのご予約は、 keizaitohtkt@gmail.com までどうぞ。

もしくは次のサイトからお申し込みになれます!
http://ticket.corich.jp/apply/27387/151/
こちらの予約フォームからチケットの予約をして下さった方の中から抽選で2名に1人、佐藤治彦の著作をプレゼントさせて頂きます。ペアで予約をして下さった方は先着20名様に僕の著作をプレゼントします。必ず予約フォームの通信欄に佐藤の本希望!と書いて下さい。


公演終了後に素晴らしいゲストによるアフタートークがあります。
全ての公演でゲストが入る予定です。
赤字は経済とHの参加するA班のゲストです。

【11月】
27(日)14:00~開演 (A):池田健三郎さん(経済評論家・大樹総研所長)
27(日)19:00~開演 (B):河野太郎さん(衆院議員・自民党)
28(月)14:00~開演 (B):宇野常寛さん(評論家・「リトル・ピープルの時代」著者)
28(月)19:30~開演 (A):山田まりやさん(女優)
29(火)14:00~開演 (A):調整中
29(火)19:30~開演 (B):中村うさぎさん(小説家・エッセイスト)
30(水)14:00~開演 (B):調整中
30(水)19:30~開演 (A):永井愛さん(劇作家・演出家)

【12月】
01(木)14:00~開演 (A):内田春菊さん(漫画家・女優)
01(木)19:30~開演 (A):松尾貴史さん(俳優・コメンテーター)

02(金)14:00~開演 (B):調整中
02(金)19:30~開演 (B):上野千鶴子さん(社会学者・東京大学名誉教授)
03(土)14:00~開演 (A):高野しのぶさん(現代演劇ウォッチャー)
03(土)19:00~開演 (B):
04(日)13:00~開演 (AB):8劇団主宰によるトークセッション


以上は11月5日現在のものです。
変更の可能性がありますので、最新情報をこちらでご確認下さい!
http://nipponnomondai.net/guest.html
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予告編

次の作品は是非是非見て頂きたいです。
ひとりで見て頂いてもいいのですが、
カップル、友人、仲間、親子といった人たちと一緒に見てもらえるとなお嬉しいです。

笑って笑って、じーんとくるお芝居にしたいと思ってます。





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チケットはここから申し込んで頂けます。

携帯からの予約はこちらをクリック!





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見るのはいいんだけど、不況で財布が寂しいからなあと言われる方!

抽選ですが、チケットプレゼントや、初めて僕の劇団の芝居をご覧になる方へのお得なチケットサービスもあります。 ぜひ、こちらを除いてみて下さい!

 http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=10485

















次のお芝居のチラシです。





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 今年最後の経済とHの公演はお盆。
 ものすごい豪華キャストでお送りします。
 ぜひぜひ、ご家族で、親子で、カップルで、友達通しで、
 そして、そういう人を思い浮かべながら、見て頂きたいです。

今日からお芝居が始まります!

こんにちは。

佐藤治彦です。東京に雪が降ったりしながらも季節は少しづつ春に向っている気配のこのごろ如何お過ごしでしょうか?
 毎度のことで申し訳ありませんが、お芝居のご案内です。僕の始めた演劇ユニット経済とHでは、3月11日から14日まで下北沢のシアター711において「19」ナインティーン春~旅立ち編~を上演します。
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脚本演出作曲は僕が担当で、大人でも子どもでもない19才の若者達を中心に描いたコメディです。ダンスや音楽もふんだんに盛り込んだ90分の作品にまとめました。稽古を始めまして、とても楽しい作品になりそうなので、ぜひとも見て頂きたくご連絡いたしました。詳細はhttp://keizai19spring.blog.shinobi.jp/ に出演者紹介や予告編などが見て頂けます。よろしければ是非ともご予約をお待ちしています。

      
 3月11日(木)午後7時30分 12日(金)午後2時30分、7時30分13日(土)午後2時30分、6時30分 14日(日)午後1時30分 です。チケット代は指定席3800円、自由3300円 平日限定の超先行割引は2800円となっております。必ず楽しんでいただけるエンタティメント性の高いものになっておりますので、ぜひぜひぜひご来場ください。
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 この作品には僕はほとんど出演しませんが客演をさせていただきます。フランスの恋愛芝居に3年ぶりに外部出演いたします。コメディフランセーズでも上演され、日本でも名優によって演じられて来たギィフォアシィ作の「相寄る魂」という作品です。昼下がりの午後、出会った冴えない男女が二人の思いで盛り上がる40分の作品です。公演は3本立で、文学座や桟敷童子、元SCOTの俳優さんが出演します。僕の共演者は南谷朝子さんで、木冬社出身のマキノノゾミさんの東京原子核クラブの初演、自転車キンクリーツでの名舞台、永井愛さんの二兎社や桟敷童子にも何回も出演され、5月には燐光群にゲスト出演される実力派女優です。こちらもぜひお越し下さい。2月11日から21日まで、銀座みゆき館劇場で上演。チケット代は4000円で、学生演劇学校研究生は3000円となっています。
  
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 さらに本日から2月7日まで、扉座「LOVELOVELOVE13」。すみだパークスタジオ「倉」で上演される作品中に短編を提供しています。演出は横内謙介さんがして下さっています。扉座研究生の卒業公演、若い俳優の熱い演技をお楽しみ下さい。チケットはほとんど売切れのようですが、御連絡頂ければ何とかさせて頂きます。

 御芝居の案内ばかりで申し訳ありませんが、劇場でお目にかかれるのを楽しみにしております。お越しいただける作品がありましたら、ぜひぜひ
 keizaitohtkt@gmail.com もしくは、090-6932-3008 まで頂けると幸いです。
寒い日が続きますがどうかご自愛下さい。  佐藤治彦

次回公演のこと



 初めて演出します。台本も音楽も作りました。ちょいとHな18禁エロコメディです。イケメン多数出演。キレイなギャル、かわいいギャル出ます!ぜひ見て欲しいなあ。

 

 経済とHのホームページ http://keizai.sub.jp/

 作品と出演者紹介ページ http://keizai19.blog.shinobi.jp/

もうひとつ画像

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観に来てね!チケット発売中!

更新しなくちゃ行けないんですけど、確定申告に追われて

台本スケジュールに追われるだけでなくいま確定申告に追われています。お詫びといってはなんですが、11月にやった僕の台本、音楽による公演の中からミュージカル?ナンバーをご紹介。経済評論家の作った音楽なんてあまりきいたことないですよね?




このお話の続き、といっても続いていないのですが、4月24日から上演します。是非観に来て下さい。詳しくは http://keizai.sub.jp

野田マップ「キル」

1/3
 2008年の初観劇は野田マップ「キル」。
 一階のどセンターでみた。列も真ん中。上手にも下手にもよっていないお席。
 何か人をキルとか、洋服をキルとか、生キルとか、野田さん流の言葉遊びが山ほどあって、それが詩的な世界を作り上げていてどんどん広がって行く。それはいつものこと。例えば、冒頭にある青いオオカミがモンゴルでどう粉塵をあげて疾走しているかなんて長い台詞も、つかこうへいさんが差別された人間の情念を表す時の長い台詞やシェイクスピアが何か哲学的なことを台詞にこめるときの宇宙観と似ているものがあって、そこに上手い役者さんの気持ちも乗っかるから、何か難しい言葉もすんなり気持ち的にはこういうことかって入ってきてしまうマジックが野田さんの世界にはあるんですよね。今回もそうでした。素晴らしかった。
 ネットの感想を読んでいると妻夫木君や広末さんのことを酷評したり余りにも無視していて、きっと酷いんだろうなあと思って見にいいったら、妻夫木君はガスパッチョのCMでやってるようなのとはもちろん違っていた。長年やられているからテレビや映画的な芝居で培ったものは活用しながらも、野田さんのあの究極な肉体を酷使していく世界にきちんと入り込んで逃げずにやっていた。そして、きちんとオーラもあった。
 もちろん、舞台人としてのスキルや上手さは、高田聖子さんや、勝村さんのようなレベルではないかもしれないが、ホントに清々しく、いやすがすがしいっていうレベルでなく、相当のレベルまでやっていたと思う。これが初舞台とは信じられぬ。もちろん野心満々の腹黒いところと清純なところの二面性に引き裂かれるっ青年て感じは、あのさわやかフェースからは感じられなかったけれどね。
 広末涼子。この二代目ぷっつん女優として、すでに頂点は一度極めてしまった感がある非常に微妙なポジションの女優さん。数年前に、筧利夫さんとつかこうへいの世界を青山劇場で見た時は、やべっ!と思ったけれど。いや、今回も広末涼子をかなぐり捨てて挑んでるという感じではなかったけれど、きっと回りの尋常ならざる空気に影響されたんだ。前の舞台と比べると、すごく真摯に野田ワールドに入り込み役に取り組んでいたような気がする。彼女は芝居はうまい。ただ、見ていて前回はつかこうへいの世界から距離感があったような感じがするのだけれど、今回はほれ、すごいです。野田さんの世界の歯車のひとつとしてやる決意をしていたのが分かった。ただ、それでも俺は広末のあのキンキン声が苦手。メゾソプラノとかアルトの艶っぽい声の方が好きなので、差し引いて考えてもらいたいんだけど、広末はホントに素晴らしい女優さんなんだと思いました。感心しました。何しろお二人ともあの難解な台詞がどんどん伝わったよ。
 というわけで、下馬評のお二人がそんなに悪くないとなりまして、おいらとしてはさてと思いながら見ているわけです。で、もう素晴らしい舞台でした。  
 特に山田まりやちゃん。この人の舞台は扉座で見たのが最初なんだけど、どんどん舞台人としての経験を積んで上手くなるし重心が低くなる。今回はまさにアンサンブルといった感じの役だけれど、テレビで何となく大人に文句を言っているグラビアタレント時代が嘘みたいにスゴい。草原の向こうに響くような台詞をきちんと空間に解放する。きっと影ですごいドリョクをしているのだと思う。
 しんぺーさんと中山祐一郎さんは相変わらず存在そのものがずるく上手い。ポロロン!とか、あの衣装。ああああああ、いいなあ勝ち組だよ。
 むしろ、素晴らしい女優であるナイロン100℃の村岡さんの見せ所がない役だったなあと思いました。彼女はいつものように所作や視線が美しい方だったけれど、何しろあの傑作「わが闇」を休んで出たわけで、こうなると村岡さんは「わが闇」にいて欲しかったなあと思ってしまうのです。でも美しかった。美しいといえば、高橋恵子さん。この女優さんは僕が子供の頃からいて、何か色っぽい役ばかりやっていたのに、蜷川さんのところや野田さんのところや舞台人だよなあ。ホント存在しているだけでいい味を出されます。小林勝也さんは、妻夫木君の前の世代を全部背負って出てくるわけで、いやあスゴいです。演じるというよりも生きるという感じでして。というわけでした。

 さらに、美術のアイデアも文句のつけようもなく、舞台の真ん中が凹んでいてそこを向こうから走ってきても走って行っても、大草原の起伏に見えて、うーんモンゴルって感じです。距離感がでるんだよなあ。衣装も良かった。あの質感や感じが一時期のヤマモトヨージや川久保玲のように思えたのはおいらだけかなあ。

 まあ、最初に子供の誕生とか、観光客と一家を対比させたりして、もうそこにはファミリーの血の流れとか、人の生死とか、いろんなことを連想させて普遍的なことをテーマにしたお芝居であることは最初の20分くらいで伝わるわけです。それをどかーんとやってくれるわけでして。ザ感動。
 何か不満はないのか?ってきかれると、
 何でいま「キル」なのかが分からなかった。
 前にやって、もう一度やってみたかったからやったんだよーん。
 普通の演劇人はそれでいいでしょう。
 でも、野田秀樹です。
 劇場から広がる世界感、劇空間が、日常のいまの僕らの時代と世界に発信し共鳴したり、猛打するような作品を作ってくれるのではないのか?
 例えば、「オイル」も「ロープ」も「赤鬼」も時代にきっちし寄り添って共鳴していた。
 新国立劇場のヴェルディのオペラ「マクベス」の演出でさえも。
 この素晴らしい演劇「キル」はモンゴルの草原を走ったジンギスカンたちの幻想のように、劇空間に閉じ込められ、まるで蜃気楼のように客電がついたとたんに終わってしまったのでありました。2時間20分そんな世界を見せてくれただけで満足であることは間違いないのだけれども。

 終演後、楽屋に行き、知り合いの役者さんにご挨拶していたら、中村勘三郎さんと野田さんが仲良くどこかにいらっしゃいました。

  http://keizai.sub.jp
祝ベスト8進出!!!!がんばれ!都立三鷹サッカー部!!!

ナイロン100℃「わが闇」

12/21
 ナイロン100℃「わが闇」を見てきました。タイトルからして、ヒットラーの「わが闘争」を思わせる感じだったので、何か3年ぶりにスゴいことやるんだろうなと思っていたら純文学な世界でした。
 「わが闇」を見て、ケラさんは、人生そのものがナンセンス。人の生も性もそれ自体がナンセンスという境地に立ったのではないかと思いました。それらは、近年の作品に色濃く反映されていた。どうも、それまでのハチャメチャ破天荒な究極のナンセンスから離れてきているような感じがしていたんです。例えば、「労働者M」。あれ、ケラさんなんか変わったぞって思ってた。そして、とうとう今回は劇作の中心にそれを据えて作品を書き上げた。ケラさんは、当日パンフでチェホフの「三人姉妹」とか、永井愛さんの「萩家の三姉妹」とか。ウディアレンの「インテリア「とか「ハンナとその姉妹」に影響を受けたみたいなことを書いているが、もちろんそうなのであろうが、僕からすると、作品のイメージはもう「火宅の人」、人の捉え方はドストエフスキーだった。そして、次のケラさんは、シアターコクーンで「どん底」だ。新たなケラワールドが展開されていくのでしょう。
 そうした純文学「わが闇」で時々噴出するギャグは何か「以前」のケラさんの夕陽のように投げ込まれる。もう、こういうの辞めるけど、ほら、これって面白い?って、ケラさんが言ってるようだった。お客の大部分はそれを待っていて、いちいち反応するし笑う。しかし、また直ぐに戻る新しいケラワールドの空気をどう感じていたのだろうか?
 いづれにせよ、こういう作品をやるのなら、ケラリーノサンドロヴィッチといった「面白い名前」やナイロン100℃といった「センスのいい名前」はちょっと会わない感じがした。マガジンハウスじゃなくて、岩波書店の匂いのする作品だったので。
 僕は「お早う」という小津の映画が大好きです。で、勝手に思っているのですが、それ以外の「東京物語」とか「秋刀魚の味」とか(もちろんこれも面白く傑作)の小津映画で通奏低音としてある人間のばかばかしさへの思いが、そこでは噴出していて、話がナンセンス。あんだけ「おなら」にこだわる小津さんの作品は他にない。カラーでは。この「お早う」がケラさんとそれ以外の作品をつないだのではないかと思っているくらいです。
 しかし、ナイロン100℃の女優のすごさ!スゴいですね。犬山さん、峯村さん、松永さん、長田さん。オソロシイほどの名演です。技術も味もある。それをさらっとやってのけるからスゴい。ネットで僕は匿名の方からバッシングを受けても、アレレと思うくらいですが、これほどの名演を見せられると、ホントに板の上に上がってはいけないのではないかと思います。ずーっと芝居続けていいのかって思わせられます。まあ、辞めないけど。
 そして、何より芝居のセンスが!。ホントにメロメロになりました。もちろん、みのすけさん、三宅さんもスゴかったし、坂井真紀は可愛かったし彼女だからこそ出せるものがあったと思った、女優はすごいなあ。
 皆さんも大好きだと思うし、敬愛もしているでしょうが、大倉孝ニさんは相変わらずべらぼうな美味さだし、この人どんどん二枚目に見えていくのはなぜなんだろう。ただ、見ていて感じたことなんだけど、昔のケラさん!まだ行くなよ~って思ってるのではないかと思ってしまいました。ケラさんもそういう気持ちを分かって「ハッピーライフ」にしたのかなって。誰もそんな人生を歩んでいない芝居なのに。決して否定しているわけではないし、大倉さんがいたことで昔のケラさんを待ってる多くのお客さんは救われたと思います。
 
 ミクシイの毒舌版(あまり毒舌版でもありませんが)を改変して載せました。
読んでくださってありがとうございました。ナイロン100℃関係の方は誰も読んでいないとは思いますが、どうぞご自愛ください。素晴らしいお芝居をありがとうございました。

お久しぶりです。

12/17
 お久しぶりです。世の中はクリスマスですね。何かずーっと日記も書かずに時々更新するのは宣伝見たいのばかりで。こんなブログだから見てくれる人もスゴく減って、それでも一日に何十人か百人くらいの人は見てくれていて、本当にありがとうございます。この1ヶ月ちょい僕は何をしていたかというと、まあ、いろんなことです。
 講演会やったり、来年出す新書の取材や執筆をしたり、もちろんテレビとかラジオも適度にやっていました。それもこれも11月30日からヨーロッパに旅行に行こうと思っていたので結構頑張ってやっていたのです。ところが、僕が歌を習っている泉先生から、(この先生はとても偉い先生で、夏木マリさんとか、黒柳徹子さんとか、島田歌穂さんとかも教えてらっしゃる大先生!)からお芝居に出てみないかと言われたのですね。出ると言ってもコーラスシーンなんだけどと。歌を偉い先生に習ってその歌の先生から舞台で歌わないかと言われれば悪い気持ちはしないので、あっさりOKをしてしまいました。その本番が12月1日から13日までありまして、旅行を直前でキャンセル20%のキャンセル料で18万円くらい払ってしまいました。そうです。1年のご褒美に相当いい旅行をしようと思っていたんですよねえ。
 行ってみたら驚くほどただ歌うだけで、それもコーラスといっても10人くらいかなと思ったら40名以上いたりして。ちょっとはお芝居ポイものもあるのかなあと思ったら、ホントに何もなくて。正直、誰でもいい現場だったのであれれとも思いました。この歳になって、それもこのごろはこういう経験はできないので、どっぷり浸かってみました。
 あとは、2月公演の台本についてずーっと考えていました。10月に台本を書いてそれを、テレビドラマのプロデューサーさんと,日本を代表するコメディの巨匠に台本を読んでもらって感想をもらってですね。そこそこ面白いと言ってもらえたので(もちろん多くのダメだしももらいましたし、書いてから時間が経つと自分でもあそこがダメとか思うものです)いろんな人に出演オファーをやっとできるようになって、それでバタバタしてしまいました。
 台本の書き直しは小劇場ではあまりやらないのですが、商業演劇などでは当たり前です。準備稿とか第一稿、それを最終的に上演するための上演台本、もしくは決定稿といわれるものにまで仕上げなくては行けません。今回の場合は、第一稿の時は出演する俳優さんもあまり決まっていないので何となくで書きました。無理やり決めてしまおうと思えばできますし、それこそ、今回もいろんな人が出たいと言ってきてくれて、中には相当スゴいキャリアの持ち主も来てくれたのですけれどね。
 僕はどっちみち芝居をやるのなら、有名無名ということではなく、その芝居にあった出演者をどうしてもブッキングしたいわけです。で、今回の作品はとても難しいのです。なぜなら、コメディの王道を狙っている。これは、本当に難しい。芝居が上手い。コメディのセンスがある。お客をひきつける魅力がある。で、実績も花もある素敵な女優を捜さなくては行けなくて、そういう人は実はほとんどいなくて、そういう人には公演の企画をしただけでは受けてもらえない。もちろん莫大な出演料を積んでお願いしますって手もあるのでしょうが、そんなんで説得してもつまらないし、そんな予算も金もない。やっぱり、この作品に出てみたいと思ってもらわなくてはいけないわけです。
 だから第一稿を仕上げて、それがそこそこ面白ければ、俳優さんも説得できるといわけでして。スゴい人。例えば、三谷幸喜さんとか鈴木聡さんとか、横内謙介さんのような人なら、その人の本というだけでみんな出たいとなるのでしょうが、実績のない僕は先ずは第一稿を仕上げなくては前に進まない。きちんとした俳優さんを説得する材料がない。第一稿を書いても、自分だけでなく他の人もそれが面白いものでなくては仕方がない。一度読ませてということになるわけですから、ね。そこで、自分で面白いと思っていても実際は最低ラインくらいは越えているのか、心配になるわけです。だって、世の中にある芝居の半分以上っていうか8割くらいは相当つまらないんです。これは面白そうだと思って観に行ってもつまらなかったりするものなんです。大部分は台本がダメだからです。でも、みんな自分らは面白いと、自分の台本はいいと思ってやってるはずで、僕もその中に入ってしまっているのか心配でタマラナイ。これは客観的な視点で見てもらいたいと思って読んでもらったわけです。
 大変勉強になる指摘もいただいたのですけれど、おおよそ面白いということになって本当にほっとして、それから懸命になって女優さん探しです。男の役者は、友達みたいなノリで受けてくれたりするわけです。男の役者は本当に上手い人が五万といる。でも、女優はそんなにいない。もう奪い合いです。そんなこんなでやっと決まったわけです。
 さて、上演台本執筆に取りかかっています。今度の作品はラブコメディ。そんなたいした恋愛経験もないじゃないか!って言われそうですけれど、まあ、いいじゃないですか。いい恋愛を山ほどしている人がいい作品を書けるってわけでもないわけだし。僕の作品の書き方は、登場人物とおおよその流れだけを考えて、あとは、台本を書きながら転がして行くという方法です。登場人物の自然な会話の流れのなかでドラマを起こして行きたいんです。だから。あまり考えずに台本上で、登場人物を会わせてみる。この2人は、この3人なら、こんな時はどんな会話をするのだろう?どんな行動をするのだろう?と。そして書いて行く。
 でも、時々行き詰まる。そんな時、僕は自分の大好きな映画を見たり、台本を読んだりします。例えばビリーワイルダーの「アパートの鍵貸します」「あなただけ今晩は」。ニールサイモンの「おかしな二人」「グッバイガール」。新しいところだとジャックニコルソン主演の「恋愛小説家」「恋愛適齢期」。日本映画だと小津安二郎の作品。特に「お早よう」。そして、「男はつらいよ」シリーズです。
 もう40代も後半になった男が深夜に作品作りに行き詰まり、助けを求めて、これらのDVDを幸せそうに見ている姿を想像してください。馬鹿ですよね。でも、今も「恋愛小説家」を見て、そうか!あそこのシーンはこうすればいいんだ!って気がついたりした。こんなことは、経済評論家では味わえないことです。
 出会いってのは、割と簡単に出会える。出会えばいいんです。知り合えばいいんです。街を歩いていてぶつかったり、友達に紹介されたり、簡単に出会える。でも、ホントに出会うのは、お互いに相手を思う気持ちが変化した時ですよね。そこをどうするか。どう書くか。あまり出来ていませんでした。映画を見ていて、今回の僕の台本の中でのお互いの気持ちの変化が起こる瞬間が生まれました。パクったわけじゃないですよ。見ていて、ああそうかって、確かにそうだ!って思った。
 コメディだし、ロマンティックにも行きたいし、とてもシンプルで素敵な出会いを僕の書く男女はするこになりそうです。さて、これから台本に書いて行きます。
 

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Appendix

佐藤治彦 Haruhiko SATO

Author:佐藤治彦 Haruhiko SATO

さとうはるひこ Haruhiko SATO
経済評論家
詳しいプロフィールはこのブログのカテゴリーからプロフィールを選んでごらん下さい。
 仕事の依頼
 佐藤治彦に対する仕事の依頼は、佐藤治彦まで直接ご連絡頂ければ対応いたします。連絡方法は、Facebookの佐藤治彦個人のページからメールで送って頂くのが一番だと思います。もしくは、Twitterを通して連絡を頂ければこちらから連絡します。
 また、マネージャーなどが入った方がいい場合やなかなか連絡が取れない時などは、CAST+ キャスト+ 東京都港区赤坂 6-4-19-5F 電話03-3589-8011(担当田嶋)までご連絡いただいても構いません。ただし、予算が限られている時には直接僕に連絡下さった方がいいと思います。



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